📚セネカ「人生の短さについて」
内容
「人生の短さについて」
これは、古代ローマの哲学者セネカが友人(諸説あり)に宛てた手紙です。
セネカはその手紙の中で、
人生は短いのではなく、自分たちが時間を無駄にしている。
時間は貴重な財産であり、もっと自分自身のために使うべきだ。
と説きます。
しかし、多くの人々は、他人の意見や欲望に振り回されて、自分の本当の望みや目的を見失っています。
また、仕事などで多忙な人間は、どれだけ長い間、銭勘定をし、悪だくみをし、
ご機嫌取りをし、そしてずっと心配事に囚われて自分の貴重な時間を浪費しているか。
とも説きます。
セネカは、このような人々に対して、哲学的な生き方をすることを勧めます。
哲学的な生き方とは、理性や徳性を尊び、感情や欲望を抑制すること。
また、自分の内面に目を向けて、自分が何者であるか。
何をすべきか、どうすれば幸福になれるかを考えること。
そして、自分の成長や学びに時間を費やし、自分の人生に意味や価値を見出すことです。
セネカは、このような生き方をする人は、他人や外界に左右されず、自分の時間を自由に使えると言います。
そして、”彼らは人生が短いと感じることもなく、充実した人生を送ることができる”
と述べます。
本を読んで
この本は、2000年以上前に書かれたもの。
セネカは古代ローマの哲学者というから驚きました😲。
大昔から現代まで、人は同じことに悩み、どう解決するべきかを考え続けているのだ。
ということがわかります。
現代の人間でも生き方について学べることが多い内容で、
- 忙しく働いても満足感が得られない
- 自分の時間がないと感じる
- 将来に不安を抱く
などといった悩みを抱える人にとって、この本は目から鱗が落ちるような気づきをもたらすかもしれません。
もっと自分の人生を大切に生きよう
現在のFIREブームも、
「もっと自分の人生を大切に生きよう」
ということが主題にあります。
皆、”人生の時間は有限”ということを知識として知っています。
しかし、自分の時間だけは無限にあるかのように行動をしてしまう。
私も同じです。
長時間の通勤時間や、サービス残業。
これは、会社のために自分の時間を投げ出していることと同じですし、パワハラ上司を我慢して過ごす時間は全く意味不明です。
どんな仕事でもついて回る、ほんの一握りのクレーマーへの対応は人生の最も無駄な時間の一つだと感じることもあるでしょう。
他人のために時間を使いすぎず、もっと自分や大切な人と過ごすために時間をつかう。
「DIE WITH ZERO」という本が話題になり、読んだ方も多いと思います。
この本も、考え方の本質は同じ価値観で書かれていると思います。
多くの人に読まれるべき良書です。
セネカは、“時間”を 金銭や名声よりも大切にするべきだ といっています。
そして、時間を自分の成長や学びに使うことが、最高の投資だともいいます。
この考え方は、現代社会で物質的な豊かさや情報に溢れている中で、
“本当に大切なものは何か”を見失いがちな私たちにとって、非常に有益なものだと思います。
FIREについての記事👇🏻
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