先生、最近株価が大幅下落していて、夜も眠れません。
このドキドキはどうすればいいと思いますか?
株価が下落すると、多くの投資家は不安になりますよね。
特に投資初心者にとっては、資産が減少することへの恐怖は大きいでしょう。
そうなんです。
株価が下がり続けるとずっと不安になって、投資をやめたくなっちゃう。
その気持ちはよくわかります。
ですが、株価下落時は投資のチャンスでもあることを理解することが重要です。
今回は、投資初心者が株価下落時に慌てず、資産を増やしていくための具体的な方法を紹介します。
株価下落時の心理的影響
株価が下がると、投資家はパニックに陥りやすくなります。
これは「損失回避バイアス」と呼ばれる心理的な現象も影響していて、同じ量の利益に対して、損失は心理的に約2倍の影響があるといわれています。
よくあるパニック売りはこのせいで起きるのか。
そうですね。
しかも、人は潜在的な損失を避けるためにリスクを冒しやすい傾向があります。
その場合
- 利益が出ている株を売却する
- 損失が出ている株は保持し続ける
といった傾向があります。
それ、すごくわかります。
でも、冷静に考えれば悪手ですよね。
まずは、
自分が損失回避バイアスに影響されてしまっていることを意識する。
一旦冷静になり、感情ではなく、客観的なデータや事実を確認してから判断することが重要ですね。
損切の判断はどうする?
損切をするか、しないかの判断はどうすればいいの?
まず大切なのは、エントリー(購入)するときに、
- どこを損切ラインにするのか?
- いくらを利確目標にするのか?
を決めておくことが重要です。
完全に感情を無視できるのは”達人の域”です。
なので、こうすることで、感情に囚われる影響を少なくできるでしょう。
もし決めていなかった場合、どうすればいい?
「今の水準ならエントリーするか?」
をひとつの基準にすると、わかりやすいですよ。
「自分がいくらで買ったか?」は、一旦忘れて考えるのが胆です。
投資信託やETFなどでの定時定額積立投資の場合は、株価下落にあまり囚われる必要はありません。
理由は、読み進めるとわかります。
下落に強い投資戦略
株価は上昇局面だけでなく、かならず下落局面にも直面します。
そのときに備えるための投資戦略を考えていきましょう。
分散投資をしよう
まずは、異なる資産クラスや地域に分散投資することで、リスクを分散しておきましょう。
株だけでなく、債券や金などの比較的値動きの少ない資産も組み入れることが大切だったよね。
株式も米国株式一点集中などにせず、全世界や日本、新興国などの地域分散をすることも大切でしたね。
さらに、できるだけ値動きに相関が少ないものを選択する必要もあります。
- S&P500や全米株式、TOPIX、全世界株式などのインデックス投資は、それ自体が分散効果が高いことも強みのひとつ
- 全世界株式は60%以上が米国株式なので、S&P500などとの組み合わせは分散効果が少ないことは知ってきましょう。
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長期、積立投資で考える
なぜ積立投資がいいの?
定時定額の積立投資も、リスク回避には一定の効果があります。
積立投資は、定期的に一定額を投資する方法で、
これにより、ドルコスト平均法の効果を得ることができます。
ドルコスト平均法ってなんだっけ?
ドルコスト平均法とは、
定期的に一定額を投資することで、購入価格を平均化しリスクを分散する方法です。
以下に、詳しく解説しますね。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法(Dollar-Cost Averaging)とは、定期的に一定額を投資する手法のこと。
これにより、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く買うことができ、平均購入価格を抑える効果が期待できる。
ドルコスト平均法のメリット
時間を分散させる積立投資のメリットはこのような感じです。
- リスク分散
一度に大きな金額を投資するのではなく、定期的に少額ずつ投資することで、価格変動のリスクを分散できる。 - 心理的負担の軽減
市場のタイミングを計る必要がないため、投資初心者でも安心して続けられる。 - 自動化の利便性
証券会社の積立設定を利用すれば、自動的に投資が行われるため、手間がかからない。
ドルコスト平均法の具体例
以下の表を使って、ドルコスト平均法の効果を具体的に見てみましょう。
例: 毎月1万円を投資した場合
- 初月に60,000円全額を一括投資した場合の平均単価 = 100円
- 毎月10,000円を積立購入した場合の平均単価 = 98.3円
平均購入単価 | 最終損益 | |
---|---|---|
一括投資の場合 | 100円 | 0円 |
積立投資の場合 | 98.3円 | +1,035円 |
- 一括投資の場合は最終利益0円です。
- 積立投資の場合は、株価が最後に元に戻ったにもかかわらず、+1,035円利益が出ています。
このように、
価格変動の中で一定額を投資することにより、1株あたりの購入価格を平均化し、平均購入単価を低く抑える効果があるのがドルコスト平均法の利点です。
長期・積立投資なら、短期の株価を気にする必要はない
長期で考えている積立投資を行っている場合は、ドルコスト平均法の考え方が基本となります。
短期間の株価変動にそれほど動揺する必要はありません。
積立投資は、株価が高いときには購入口数は少なくなり、株価が低いときには購入口数が増えます。
なので、株価が上がっても下がってもそれぞれのメリットがあるので、長期で考えれば株価を気にする必要が少なく済みます。
投資信託やETFの場合は、
短期の変動ではなく、定期的にファンドの成績を確認して、入れ替えを検討することが重要でしたね。
そのとおりです。
インデックス投資でも、複数種類のインデックス・ファンドを購入している場合は、
- 何に
(地域(米国、日本など)・クラス(株式、債券などの種類) - どの程度の割合
投資しているのかも、定期的に自分のポートフォリオをチェックして、見直しましょう。
長期投資のメリット
短期投資と長期投資は、なにが違うんですか?
簡単に説明すると
- 短期投資
短期的な値動きの差額で利益を追求 - 長期投資
企業の成長、もしくは割安に評価されている企業の価値が見直されることによる株価上昇により、利益を得る
といった感じです。
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