【成功の秘訣】チャーリー・マンガーの名言から学ぶ投資の極意!

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書籍紹介

今回紹介するのはこちらの本です。

マンガーの投資術
デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 /
山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

本のイメージ

チャーリー・マンガーは”オマハの賢人”ウォーレン・バフェットの相棒として知られる伝説の投資家です。

バークシャー・ハサウェイに多大な影響を与え、

そこそこフェアの会社を割安ワンダフルな価格で買おうとするのではなく、すばらしいワンダフル会社を適正フェアな価格で買う

という指針は、マンガーがバフェットに説いたものとして知られています。

ウォーレン・バフェット と バークシャー・ハサウェイ

ウォーレン・バフェットは、アメリカの著名な投資家であり、バークシャー・ハサウェイの会長兼CEO。「オマハの賢人」として知られ、長期的な投資戦略と企業の価値を重視するアプローチで成功を収めている。
彼の投資哲学は、安定した収益を上げる企業に長期的に投資すること。バフェットの成功は、シンプルで一貫した投資原則に基づいており、多くの投資家に影響を与え続けている。

バークシャー・ハサウェイは、保険、エネルギー、鉄道、製造業など多岐にわたる事業を展開する巨大な持株会社。日本の大手商社にも投資しており、最近では円建て社債の発行を通じて日本市場への関与を強化している。

はちネコ

私がこの本を読んだきっかけは、チャーリー・マンガーのこの言葉を知ったから。

投資をしていると、恐らく誰もが
「自分より儲けている人が羨ましい」とか、
「リスクが高いけれど、この投資機会にのらないと自分だけチャンスを逃すのではないか?」とか、考えてしまいます。

私はこの言葉で、見知らぬ他人と競い合ったり、少しの利益を短時間で追い求めたりするためにリスクを高めるような馬鹿げた考えを捨て、冷静に投資を行う重要性を再認識させられました。

人差し指をあげている青年
はちネコ

マンガーは、 レバレッジに妬みが加わると破滅的な結果を招くということを学んだ。 レバレッジとは借金に他ならない。 レバレッジ (借金)を利用することの魅力は、自己資本を何倍にも膨らませることによって大きく稼ぐ可能性が広がることにある。たしかに、思い通りに事が運べば利益が増えることになるが、思惑が外れたときにはより大きな損失を被りかねない。

ー中略ー

マンガーとバフェットはバークシャー・ハザウェイを舵取りするうえで、大きくレバレッジをきかせること(多額の借金をすること)を常に回避してきた。同様に、負債資本比率が高い会社に投資することも避けてきた。結果的に、いくつもの会社がレバレッジの濫用という愚行を繰り返してくれるおかげで、自ら手を染めることはせずとも、利益を積み増すことに成功してきたのである。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

この書籍「マンガーの投資術」は、このように“マンガーの名言”と “その解説”がいくつも書かれている本です。何度でも読み返したくなる良書で、かなりおススメです。

いくつかの名言を抜粋して、紹介していきます。

本には138個の名言が収められており、ここで抜粋した名言の横の数字(No.〇〇)は、この名言の書籍での掲載番号です。
本に掲載されている番号をそのまま載せているので、本を読む際に役立てば嬉しいです。

かなりの良書ですので、ぜひ読んでみてください。あなたにとって、大きな糧になると思います。

はちネコ

「手っ取り早く金持ちになりたい」という欲望の危険性

「短期的な投機で、手っ取り早くお金を得たい」という考えは身を亡ぼす。しかも早い段階で。
ということがよくわかります。

なぜならば、短期で利益を得るには、それ相応な大きなリスクを負わなければならないからです。
レバレッジを効かせた投資は、運よく上手くいけばリターンは大きいですが、失敗すると回復不能なほどのダメージを負います。

また、チャンスは生まれるまで「我慢強く待つ」ことが重要ということもわかります。
マンガーとバフェットが、「永遠に持ち続けるつもりで株を買う」ということは有名です。
つまりは、買ってからその株が大きな利益を生み出すまでも「我慢強く待つ」ことが大切だということがわかります。

アイデアをひらめいた青年
はちネコ

以下は書籍からの抜粋です。

手っ取り早く金持ちになろうとするのが危険なのは、株式などの資産価格の短期的な変動に賭けなければならないからである。同じことをしようとしている人間はごまんといて、その多くは自分よりずっと多くの情報を持っている。どのような証券あるいは派生商品も、その短期的な市場価格は、収益の基礎となる事業や資産の長期的な価値とは関係のない事象に翻弄されてしまう。そして、ここで見逃してはならないのが、レバレッジという問題である。小さな価格変動から巨額の利益を生み出して、早く金持ちになるためには、借入金を活用しなければならないが、もしも価格が想定と逆方向に動けば、巨額の損失を被ることになりかねない。大きくレバレッジをきかせて株を買おうとする投資家は、誰もが大当たりすることを期待しているのだが、ひとたび9.11のような悲劇が起これば株価は暴落し、市場からの撤退を余儀なくされる。

ー以下略ー

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

前略

あなたは、長期にわたり競争優位に立つことができる優れた会社の株式を、適正な価格で手に入れられるタイミングが訪れるまで、じっと待たなければならない。時には、それは何年になもなるかもしれないが、慌ててはいけない。

中略

投資先を見つけるために待つことの他にも、待たなければならないときがある。ひとたびある銘柄を購入したら、その企業が持ち前の成長性を発揮して収益を伸ばし、株価を押し上げるまで待たなければならない。マンガーとバフェットは、自分たちは永遠に持ち続けるつもりで株を買うと言う。永遠に、である。かつてウォール街の誰が、そのような発言をしただろうか。だからこそ、マンガーとバフェットは、自分たちの投資スタイルを真似られてしまうことを心配したりはしない。いかなる機関投資家も個人投資家も、二人のように長期にわたって規律を守り、忍耐強くマーケットと対峙することができないからである。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

学び続けることの大切さ

この本を読むと、マンガーがいかに勉強家であったかがよくわかります。

物事がうまく運んでいる人に共通して言えることの一つに、読書家であることがあげられると思います。

本のイメージ
はちネコ

書籍内では、知識を深め続けることの大切さにふれる言葉がいくつも出てきます。
ここでは、本を読むことの重要性に触れている言葉の2つを書籍より抜粋させてもらいます。

マンガーは食欲な読書家である。子どものころはオマハの公立図書館に通いつめ、本の山を探検し、歴史的な人物や同時代に生きる知識人たちと邂逅した。八歳のときには、トーマス・ジェファーソンとベンジャミン・フランクリンの書籍が本棚の定位置に収まっていた。彼がその他大勢から抜きん出ることができたのは、読書のおかげである。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

常に学び、自分を前進させることはとても重要である。知識が複利で増えていくようなものだ。時間をかければ、それだけ裕福になれる。投資というゲームの特徴は、より多くを学ぶほど良い投資家になれるということだが、これは他の分野ではあまり見られない。もしマンガーが外科医であったなら、いつの日か手術台に15時間も立っているだけの体力がなくなってしまうだろう。左官にしたって同じことだ。しかし、投資家に求められる身体的な機能は、視力と明晰な頭脳、そして本のページをめくる指先の器用さだけである。だからこそ、マンガーは90歳を過ぎてなお、若い連中を押しのけて成功を収め続けているのだ。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

支出を抑えれば、投資するための現金を増やすことができる

慎ましくある
この言葉は、解説を読むと、含まれた意味よくわかると思います。
お金には、モノを購入する交換価値だけではなく、投資することでお金を増やす「お金を生み出す力」も持っています。

投資家が、私生活で支出をあまりしないのは、このことをよく理解している人が多いからです。

ずいぶん長い間、マンガーとパフェットは二人とも中の上くらいの住宅に住み、中古車に乗ってきた。なぜなら、経費を低く抑えれば、その分だけ投資するための現金を増やすことができるからである。こうした習慣はインフレ対策としても有効である。必要でないモノは買わなくていいのだから、モノか値上がりしても気にすることはない。新型のフェラーリが始終値上がりしても、 マンガーが夜に眠れなくなることは決してない。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

狼狽しないための名言

変動が激しい相場で、右往左往しないために心に刻むこの名言。

暴落したときや、ボラティリティが異常に大きく狼狽してしまったとき。
また、心配し過ぎて踏み出せないときに、心の支えになりそうです。

はちネコ

すでに何度か述べたが、金融の世界では8年から10年ごとにとんでもない事態が発生する。たいていは銀行がレバレッジをかけすぎるのが原因である。レバレッジは物事がうまく運べば大きな利益に結びつくが、思惑が外れると大きな損失を生み出す。それ以外にも、株価を落させる原因は数多くある。確実に言えるのは、そうした予期せぬ出来事についてあれこれ考えても意味がないということくらいだろう。マンガーによれば、ロサンゼルスの街を破壊する大地震を心配しても仕方がないように、将来を心配することは時間の無駄である。

出典:マンガーの投資術 / デビッド・クラーク著 / 林 康史 監訳 / 石川由美子 翻訳 / 山崎 元 解説 / 日経BP社 発行

また、マンガーは

とも言っています。

無謀なリスクを取らず、知識を深めながらチャンスを待ち、機会が来たら果敢に投資する。
そして、あとは“自分でコントロールできないようなこと”を心配するのをやめて、持ち続ける覚悟をもつ。

ということが大切だと、この本から学べます。

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