家庭での”投資教育”
疑似投資でお小遣い倍増計画

家庭での投資教育TOP画像。男の子と女の子が図書館で勉強をしている。

親の負担”ゼロ”で、お小遣い倍増計画

ウチでは、子どもたちがお小遣い投資で自分のお金を増やしている。
といっても、本当に子どもが証券口座でお金を管理するわけではなく、親が管理する”疑似投資”である。

目的は、家庭での “投資教育” だ。📒

親があげるお小遣い金額は変わらないので、親の負担ゼロで子どものお小遣いアップができるうえ、投資教育にもなり一石二鳥だ🐦。

🎏子どもが実践 “疑似投資”

親が管理する”疑似投資”で、まず初めに重要なことは、ギャンブル性をなくすこと。
「投資とは、ゆっくり時間をかけて資産を育てること」という基本を重視する。

お金を増やすことにが目的となり、FXや仮想通貨をやりたくなったら本末転倒だ。
ギャンブルとは違うということを理解してもらう。
ギャンブルに手を出して失敗しないようにしたり、金融詐欺に引っかからないように知識をつけてもらうことが目的の一つなのだ。

なので、”投資”と”投機”の違いを教え、銘柄を親が厳選する必要がある。

👛内容はこんな感じ

やり方

●投資信託を利用。まずは親が銘柄選定し、3~5銘柄に絞る。
(※毎月分配型のファンドのなかで選んでいる。理由は後述。)

●子どもが購入を選択した投資信託を、親が実際に購入する。

●管理ノートを作って、その日の基準価額で購入できる口数を計算して記入。
(※親も所有しているファンドを選定しているので、実際はノート上の数値のみで加算することが多い。)

●分配金は、現実と同じく税金を20%差し引いた額で渡す。

●親が元金保証する。
(投資をした金額は最終的に全額子供に返す約束をしている。投資額と計算上の評価額のどちらか多い方を返す。親がリスクをかぶる形だが、家族内のことなのでそこは良しと考えている。ただ、分配金が元金払い戻し扱いのときも計算が面倒なので20%を”税金分”として引いていため、あまり誤差はないかもしれない。)

●投資している元金はいつでも必要なときに1,000円単位で売却可能。
(現金として本人に戻す。ノート上の口数を減らす。)

●購入するファンドは(親の管理が面倒なので)2銘柄までとする。
(3銘柄まではOKかなとも思っている。)

BOOKイメージ
経済の動向を身近なこととして考えてほしいが、現実は難しい😓

銘柄選択

無数にあるファンドの中から子どもが選ぶのは現実的ではないので、親がファンドを何個か厳選。
厳選ファンドは、長期的なリターンを狙うというより、

“投資とはどんなものか”

をざっくり知ってもらうことが目的なので、投資の恩恵を体感しやすい毎月分配型のファンドを選んでいる。

分配金が毎月出ることで、”自分のお金がお金を生む” 感覚をつかみやすい。

また、毎月分配金がでることで自分のお金がどうなっているのか興味を持ちやすい。
つまり、毎月分配型が子どもにとって “おもしろい” であろうと思う。

その中から「どれがいい?」と言って選択をさせる。
とはいえ、子どもには難しい内容はまだ不要なので、

🌍これは世界中の株式に投資をするもの。
🗽これはアメリカの株式に投資をするもの。
🗾これは日本の株式に投資をするもの。
🪙これは〇〇の債券。
🏨これは不動産(REIT)。

などなど、かなり簡単な説明をして本人から選んでもらう。

分配金がでない月は?

株価が下がっているときは、当然分配金が出ないことがある。
そのときは当然子どもたちの分配金もでない😱。
「今月は、世界情勢が〇〇だから株価が下がっていて、配当金が出なかった。」などと説明をしている。
それも勉強だ。

為替変動も身近なものとして感じて欲しくて説明をするのだが、いまのところあまり興味はないようだ。
いろいろ説明してみるが、ぼくの説明がくどいらしい。
ちょっと悲しい🥲。

🥸投資銘柄選びは親も真剣

いま、子どもたちが投資をしている銘柄は

  • AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金
     / アライアンス・バーンスタイン
  • インベスコ 世界厳選株式<H無>(毎月決算型)
     / インベスコ・アセット・マネジメント

の2点。

親が元金保証をする約束なので、銘柄選びは親も慎重だ🤔。
以前に購入していた銘柄にはAI関連ファンド(毎月分配)や、先進国REIT関連ファンド(毎月分配)もあったが、多くの分配金が出ていても基準価額の下落が続いていたり、もっと良い銘柄を見つけたところでカット。

「これは、値下がりしたからもう売却して、別のものを選んだほうが良いね。」
といって銘柄を変更した。

カットした銘柄は現在も低迷中なので、カットして正解だった。
アクティブファンドなので、定期的に基準価額をチェックして選びなおす必要はある。

いまでは毎月合計で数千円の分配金が出ている。
それを “お小遣い” のプラス分として本人たちに渡すのだが、
子どもたちいわく、
「これは自分のお金から生んでいるお金だから、お小遣いじゃないぞ。」
とのこと😓。

投資元金が増えれば徐々にではあるが毎月もらえるお金が増えていくのを体感しているので、分配金はほぼ毎回再投資をしている。
(1,000円単位ルールにしているので小銭のみ自分で受け取っている。)
「好きなもことに使っていいんだよ。」
といっても、ほとんど使わないで
「今月は〇〇円入金する。」
と言ってくる。

🙂こども預金(投資)額は 60万円越え。でも、それより大切なこと

初めは子どもたちの預金通帳にあった10万円からスタートした投資金額は、(お年玉などを入金している分も込みだが)6年ほどで2人とも60万円を越えている。
子どもが自力で貯めた金額としては十分だ。

上の子は、途中でトレカにハマった時期がありそれを購入するためにお金を使っていた。
なので、下の子よりも分配金が若干少ない。
ただ、あくまで「自分のお金から得るお金」なので、少ないことは悔しいかもしれないが不公平感は感じていないようだ。

本人は
「分配金を自分の好きなことに使うことにも価値はある。貯めるだけじゃ お金の意味がないのだ!」と言っていた。
それも正解。😀
それはそれで良いと思う。
また、積立継続による複利の力の方も分かったと思う。

ちなみに、毎月の「お小遣い」は別で渡しており、それは上の子の方が多い。
お小遣いは下の子は500円/月、上の子は2,000円/月と 他の家の子と比べると むしろ少ないかも。
だが、分配金で得るお金は2人とも5,000円/月を越える月が多い。いまでは分配金の方がお小遣いよりも圧倒的に多い。

成人したら今度は自分名義の証券口座を作ってそこに移し、自分で管理をしてもらおうと思っている。
今度は、全世界株式やS&P500インデックスと先進国債券インデックス、日経平均インデックスなども含めて適切な比率で組み合わせ、それを中心に自分で積み立てながら長期投資をしていけばよいと思う。
もちろん、必要とされればアドバイスをするつもりだ。

大人になったあとに必要になる資産を長期で作り上げていくための”経験値”。
その基礎を大人になるまでに身に付けて欲しい。

📚投資教育<預金から投資へ>

お小遣い、お年玉やお盆玉。
それらを子ども名義の預金通帳に貯金をさせている親は多いと思う。
もちろん預金も素晴らしいことだ。
それを否定しているわけではないので誤解をしないで欲しい。

今回紹介したものは、それを子どもたちが(疑似)投資信託へ投資しているだけの話でしかない。
元金が減るストレスは子どもには不要だと思うのでそこは親が補填してあげている。

それでもマネーリテラシーはついてきていると思う。

あとは、複利の力を実感させつつ、それが逆に働く”リボ払い”や”借金”の怖さも一緒に教えている。
また、新興国株や仮想通貨などはリスクが高いので勧めないし、やらせない。
毎月分配が出るアクティブファンドにするとしても、広く分散されていて値動きの比較的少なめなものを検討した方がよいと思う。

投資は当然リスクも伴う。なので必ずプラスのリターンが出るとは限らない。
だが、それを承知の上で預金の半分だけでも投資に回せばお金の教育になると思うし、成人した後も経験+お金として残ると思っている。
重視しているのは”経験”のほうだ。

少し前の時代なら賛否両論だったかもしれないが、今は学校でも投資教育をする時代。
活きた投資教育だと思うし、なによりお金を寝かせるよりも良いのではないかな?
と思っている。

棒グラフ

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