高配当投資信託の魅力と選び方を徹底解説!
高配当株投資は安定した収益が期待できるため、初心者にも人気です。
しかし、個別株の購入には大きな資金と知識が必要で、これが初心者にとっての大きな障壁となります。
初心者でも容易に始められる高配当株投資はないのでしょうか?
高配当投資信託の魅力
2人は
「高配当株投資」
について聞いたことはありますか?
「配当金でウハウハ生活」が目指せるヤツだよね。
オレ、やってみたいんだよな。
でも、高配当株を買い集めるには大きな資金と、かなりの知識が必要でしょう?
初心者には敷居が高く感じます。
そうですよね。
そこで今回は、初心者でも容易に始められる高配当株投資
高配当投資信託
の魅力、選び方を詳しくご説明します。
高配当投資信託とは?
高配当投資信託ってなんですか?
その名の通り、高配当銘柄に投資をする投資信託のこと。
簡単に説明すると以下の感じです。
高配当投資信託
配当利回りが高い株式や債券に投資することで、定期的な配当収入を得ることを目的とした投資信託。
大きく2つに分けられる。
高配当株式にもインデックスがあるんですか?
日本、米国、全世界などを投資対象とした、色々な高配当株式インデックスが存在しますよ。
高配当株式インデックス
配当利回りの高い株式で構成された株価指数のこと。
これらのインデックスは、投資家に対して高い分配金利回りを提供することを目的としています。
高配当インデックスに連動するETF(上場投資信託)も多く存在します。
投資信託やETFを使うことで、初心者でも手軽に高配当株に投資することができます。
高配当投資信託のメリット・デメリット
高配当投資信託にデメリットはないの?
どんな投資手法にもメリット、デメリットはあります。
以下にまとめますね。
メリット
- 安定した収益
高配当投資信託は、定期的な配当収入を得ることができるため、比較的安定した収益を期待できる。 - リスク分散
複数の高配当銘柄に分散投資することで、リスクを軽減できる。 - プロの運用
専門家が運用を行うため、初心者では難しい銘柄選択をせずに安心して投資ができる。
デメリット
- 減配リスク
投資先企業の業績悪化により、配当が減少するリスクがある。 - 手数料が高い
投資信託には運用手数料がかかるため、個別株で運用するより収益が減少する可能性がある。
なかでも、アクティブファンドは手数料が高いことが多い。 - 投資家(自分)の経験値が上がらない
投資は長期で続けていくもの。
貴重な経験になるはずの銘柄選びを体験しないので、将来に役立つ自身の経験値が上がりにくい。
分配金を目的にすると、数パーセントの手数料でもリターンに大きく響きそうだね。
その通りです。
3~4%の分配金のうち、1~2%を手数料で取られてしまっては意味がありません。
その点ではアクティブよりもインデックスの方が有利ですね。
ということは、インデックスファンドを買えばいいってこと?
単純にそうとも言えません。
手数料以上のリターンを出すアクティブファンドも珍しくありませんので、購入するときは、ファンドの成績をよく確認して選ぶ必要があります。
購入する際に見られる各ファンドのリターン(成績)は、基本的に手数料を引いた上での成績を表示していますのでわかりやすいと思います。
確認ポイント
資産を取り崩すのはストレス度が高い?
もうひとつ、高配当投資の重要なメリットに、
「分配(配当)を受け取ることで資産を取り崩すストレスを減らせる」
があります。
まえに習った、「損失回避バイアス」のこと?
さすがですね。
増えた資産の一部を、人生の充実のために使用していくことも、とても意味があることです。
ですが、一度貯めたお金を取り崩すことによって減るときは、増えたときの喜びに対して、2倍のストレスがかかるといわれています。
これにより、資産を取り崩すことに ためらいを持つ人も多いのです。
せっかく資産を増やしても、全然使わないで、墓場まで持って行っては意味ないですからね。
定期的に、配当(分配)金が入ってくる高配当投資は、ストレスなく人生を豊かにするといえますね。
損失回避バイアス
心理学および行動経済学における重要な概念。
人が利益を得ることよりも損失を避けたいという強い願望を持つ現象のこと。
人間の意思決定プロセスでは、損失を避けることが利益を得ることよりも優先される傾向にあり、利益と同じ量の損失は心理的に約2倍の影響があると考えられている。
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高配当投資信託の選び方のポイント
今回は初心者向けなので、まずは購入手順から簡単に復習しましょう。
詳しくは、開いた証券口座で確認してくださいね。
初心者向け 購入手順
投資信託の購入手順
- 証券会社の口座開設
まずは証券会社で口座を開設します。 - 投資信託の選定
自分の目的に合った高配当投資信託を選びます。 - 購入手続き
基本的には購入金額 or 購入口数を決めて「購入」ボタンをクリックすれば完了です。
100円から購入できる証券会社が多いです。
少額から始めて、長期で考える
- 投資は長期、分散、積立が基本です。
- 初心者は定時定額の積立がおススメ。一般的には毎月1万円から始められます。
少額から投資を始めることで、リスクを抑えながら投資経験を積むことができます。 - 積立でのメリットの一つは、時間分散です。
価額が下がったときにも積立をやめずにコツコツ積み上げることが大切です。
自動積立の活用
自動積立を利用することで、定期的に一定額を投資することができます。
ドルコスト平均法による、リスクを抑えた長期的な資産形成が期待できます。
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インデックス投資と高配当株投資の組み合わせ方法
今はインデックス投資をメインでやっているんだけれど、
高配当投資をするには方向転換が必要なの?
その必要はありません。
インデックス投資と高配当投資を組み合わせれば良いです。
むしろ、運用に深みが出て 面白いポートフォリオになりますよ。
インデックス投資とは?
市場全体の動きを反映する指数に連動する投資信託に投資する方法。
多くのアクティブファンドは、インデックス(指数)の成績に勝てていないことが知られている。
手数料も低く、広範な分散投資が可能。
インデックス投信と高配当投信を組み合わせることでの、メリットとデメリットを教えてください。
以下に簡単にまとめておきますね。
メリット
- インデックス投資で市場全体の成長を享受しつつ、高配当株投資で安定した配当収入を得ることができる。
- 高配当銘柄は、安定した大型銘柄が多い。
そのため、下落トレンドのときは、高配当株投資の方がリターンが高くなることもある。
デメリット
- 投資先が増えることで、管理が複雑になる可能性がある。
- 高成長銘柄は配当が少ない傾向にある。
そのため、高成長の企業に引っ張られる相場のときには、市場の成長をあまり享受できない可能性がある。
例えば、資産の70%をインデックス投資に、30%を高配当株投資に振り分けるなど、自分の目的にとってバランスの取れたポートフォリオを構築するとよいですね。
おすすめの高配当ファンド
ファンドの選び方は分かりました。
それで、おススメのファンドはありますか?
高配当投信は好みが出るので、絶対コレがいいというものは決められませんが、
いくつかおススメを載せておきますね。
※当サイトでの銘柄紹介などは一例として紹介しているもので推奨しているものではありません
今回は、
僕がコメントを担当します
日本に投資する高配当投資信託
🔹SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型) 『愛称 : SBI日本シリーズ – 日本高配当株式(分配)』/SBIアセットマネジメント
株式への投資にあたっては、配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータル・リターンの追求をめざす。銘柄の選定にあたっては、予想配当利回りが市場平均と比較して高い銘柄を中心に、配当の状況、企業のファンダメンタルズ要因、株価のバリュエーション等に関する評価・分析などを勘案し、投資銘柄を選別する。ファミリーファンド方式で運用。1、4、7、10月決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)0.10%
(2024年8月現在)
低コストで運用出来て、年4回の分配金が期待できるのが良いですね。
ですが、SBI証券でしか購入できないのがネックです。
🔹日経平均高配当利回り株ファンド/投信会社名:三菱UFJアセットマネジメント
主としてわが国の株式に投資を行う。株式への投資にあたっては、主として日経平均株価採用銘柄の中から予想配当利回りの上位30銘柄を選定し、流動性を勘案して銘柄ごとの組入比率を決定する。原則として、6・12月にリバランス(組入銘柄の入替えと組入比率の調整)を行う。6、12月決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)0.69%
(2024年8月現在)
しっかりと銘柄選定を実施してくれて、リバランスも行ってくれるのは嬉しいです。
分配金は年2回と少な目ですね。
🔹Tracers 日経平均高配当株50(奇数月分配型)/投信会社名:日興アセットマネジメント
主として、わが国の金融商品取引所上場株式に投資し、別に定める日本の高配当株式で構成される指数「日経平均高配当株50指数(トータルリターン)」に連動する投資成果を目指して運用を行う。購入時手数料なし。ファミリーファンド方式で運用。奇数月決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)0.11%
(2024年8月現在)
指数連動型なので、低コスト。
奇数月には分配金が期待できるのも嬉しいですね。
運用が始まってから、まだ新しいファンドです。
米国や全世界に投資する 高配当投資信託
🔹AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金/投信会社名:アライアンス・バーンスタイン
主として成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資を行い、信託財産の成長を図る。運用にあたっては、企業のファンダメンタルズ分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本。毎計算期末の前営業日の基準価額に応じた分配を目指す。実質外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ベンチマークはS&P500株価指数(配当金込み、円ベース)。ファミリーファンド方式で運用。毎月15日決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)1.73%
(2024年8月現在)
高成長銘柄に投資して、毎月決算日にファンドの成長に応じて分配金が支払われます。
なので、分配金がとても多い月もあれば、¥0の月もあります。
高配当銘柄に投資するファンドとは少し異なることに留意が必要ですね。
年間を通して分配金利回りが高く、人気のあるファンドです。
🔹米国株式配当貴族(年4回決算型)/投信会社名:野村アセットマネジメント
米国の株式を実質的な主要投資対象とし、S&P 500配当貴族指数(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。効率的な運用を行うため、上場投資信託証券(ETF)を実質的に活用する場合がある。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。1、4、7、10月決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)0.55%
(2024年8月現在)
S&P 500配当貴族指数に連動を目指すファンド。
指数連動ファンドですが、手数料は若干高め。
S&P 500配当貴族指数に連動するファンドは他にも多くあります。
分配金が年1回のモノなども多いので、好みで選ぶといいですね。
🔹インベスコ 世界厳選株式<H無>(毎月決算型) 『愛称 : 世界のベスト』/投信会社名:インベスコ・アセット・マネジメント
日本を含む世界各国(エマージング国を除く)の株式の中から、グローバル比較で見た割安銘柄に分散投資。銘柄選択にあたっては、ファンダメンタルズ分析と株価の適正水準評価等に基づくボトムアップ・アプローチにより行う。原則として為替ヘッジを行わない。ベンチマークはMSCIワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)。ファミリーファンド方式で運用。毎月23日決算。
コスト
ウエルスアドバイザーより引用
信託報酬率(税込)1.90%
解約時信託財産留保額 0.3%
(2024年8月現在)
世界各国(エマージング国を除く)の株式に投資します。
手数料は高めで、解約時信託財産留保額があることにも注意ですね。
毎月150円の分配金を出し続けているので、ほぼ同じ額の分配金が期待できます。
(必ず出るわけではありません)
半面、基準価額の成長はあまり期待できません。
このファンドも高配当銘柄に投資するファンドとは少し異なることに留意が必要ですね。
毎月分配金が出ているのは嬉しいですが、好みが分かれるファンドだと思います。
🔹 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) 【楽天・SCHD 】
🔹 SBI・S・米国高配当株式・ファンド(年4回決算型) 【SBI・SCHD 】
こちらの2点は特集ページがあります
ぜひご覧ください👇🏻
まとめ
高配当投資、なかなかイイじゃん!
そうですね。
ですが、高配当投資は、インデックス投資に比べると「投資する意味が少ない」という意見の人もいます。
えっ!
それはなんでですか?
高配当投資は安定したバリュー株への投資が中心になるので、成長力が劣ってしまうのは事実です。また、再投資をせずに分配金として受け取ることになるので、複利のパワーを最大限利用することが困難になります。
まあ、デメリットもあるってことだね。
なので、投資し始めの「資産形成期」はインデックス投資中心がおススメです。
ですが、今回学んだように、高配当投資にもメリットはたくさんあります。
ある程度、投資に慣れてきて資金も増えてきたら、自身のポートフォリオの一部に高配当投資を組み込むことには大きな価値があります。
ぜひ検討してもらいたいですね。
投資は慎重に行う必要があります。
また、個々の投資目標やリスク許容度に応じて、適切な投資戦略を立てることが重要です。