皆さんは、「夏枯れ」という言葉を聞いたことはありますか?
茄子とか入っているやつでしょ?
僕は中辛が好きですよ。
それは夏カレー。
そうではなくて夏枯れです。
今回は夏に向けて知っておきたい相場格言
「夏枯れ」について解説します。
夏枯れ相場ってなに?
夏が近づくと、やたらと夏枯れという言葉を聞くようになります。
なんだか不穏な響きだねぇ。
夏枯れとは、主に株式市場において、夏の間、取引量が小さくなる現象を指します。
具体的には、以下のような特徴が見られます。
夏枯れ相場の特徴
- 取引量が減少
企業の決算発表などが少なくなるため、投資家の手控えムードが強まり、取引量(売買高)が減少する。 - 値動きが鈍化する
取引量が減ると、需給関係が変化しにくくなり、株価の変動が小さくなる。
そのため、大きな値動きを期待しにくい状況となる。
夏枯れの時期には、ボラティリティ(株価の変動幅)が低下する傾向がある。
つまり、値動きが小さく、
と言える。
ただし、基本的には変動しにくいのですが、出来高(取引量)がすくないので、少しの材料で突然株価が大きく振れることもあります。
その為、株価の方向性が掴みにくい期間でもあります。
また、株価も夏枯れ期間中は上値が重くなり、パフォーマンスが悪いとも されています。
取引量も枯れるし、価格も枯れるってことか。
いいことがない期間なんだね。
【必見!】アノマリーって何?株式投資での使い方
でも夏枯れに触れています。ぜひご覧ください👇🏻
夏枯れの期間と 原因は?
夏枯れの期間
一般的に、
7月中旬から8月末頃まで
が夏枯れシーズンとされています。
なぜ、その期間に夏枯れるの?
その理由は夏枯れの原因にあります。
夏枯れの原因
原因ってなんなんですか?
夏枯れの主な原因は以下の3つが挙げられます。
主な3つの原因
夏枯れと投資戦略
夏枯れ相場のメリットとかはないの?
では、少しだけメリットを上げてみましょう
- 値動きが小さいので、初心者にとって比較的リスクが低い
大きな値動きが少ないため、思わぬ損失を被るリスクが比較的低くなる。
ただし、取引量が少ないため、わずかな材料で株価が突然大きく変動する銘柄もでてくる。それには注意が必要。 - 9月以降の戦略を練るための期間にできる
7月中旬から8月末は取引を抑制するようにして、所有している銘柄の精査や、その後の作戦を練る時間に充てるようにする。
②9月以降の戦略を練るための期間にできる
は特に重要です。
なんで??
夏枯れ相場あとの9月後半~12月は、パフォーマンスが向上するアノマリーが知られていてます。
その期間の利益を最大化するための準備期間とすれば、夏枯れ期間を有効活用できます。
高配当や長期保有目的の銘柄をじっくり選ぶのにも良い期間ですね。
セル・イン・メイ(Sell in May and go away)
アメリカの有名な相場格言に「セル・イン・メイ」があります。
これは、「5月に売り逃げろ」という意味ですが、これには続きがあります。
Sell in May and go away and take vacation.
But remember to come back in September.
5月に売り逃げてバケーションを取れ。しかし、9月に戻ってくるのを忘れるな。
5月に売ったあとは、9月に買い戻せ
ってことか。
つまり、アメリカでも似たような相場サイクルが存在するということですね。
「休むも相場」という言葉もあります。
考える期間をしっかりと設けることはとても重要。
しかし、意識しないとなかなかできることではありません。
長期間で資産を増やしていく大きな野望を考えれば、そうやってメリハリをつけることも大切だね。
休むも相場
株式投資や市場取引における重要な格言のひとつ。
「休むも相場なり」という格言は、江戸時代の相場の神様と称される本間宗久氏の「売るべし、買うべし、休むべし」という教えに由来しているとされています。
この言葉は、株式投資においては、常に市場に参加していることだけが重要ではなく、時には休息を取ることも大切だという意味を込めています。
このように、「休むも相場」は、冷静な判断を保ち、長期的に成功するための重要な戦略の一つです。どんな時に休むべきかを見極めることが、成功する投資家への道を開く鍵となります。